ボランティア体験レポート [楢葉町]
楢葉町「鳥小屋」取材ボランティア
初めまして。法政大学の中野ゆかり、早稲田大学の後藤聡子、恩田真友子です。
今回私たちが参加したのは、楢葉町大谷行政区「鳥小屋」取材ボランティアです。東日本大震災以降中断していた正月行事「鳥小屋」が昨年1月に8年ぶりに復活し、私たちも行事に参加してきました。行事を通じて現地の人の貴重なお話を聞きました。また、その後は現地の民泊先に泊り、和気あいあいとお話をしたりとあっという間の一日でした。
「鳥小屋」とは…
田んぼに竹やかやで組んだ小屋を作りお札や正月飾りを燃やし、1年間の五穀豊穣・無業息災・家内安全などを願う行事で、鳥小屋を燃やした火で焼いたお餅を食べると1年間風邪を引かないと言われています。
震災前は町内10か所以上で行われていたそうですが、今年は3か所ほどしか行われていません。中断していた行事でしたが、昨年8年ぶりに復活したそうです。
町の方のインタビュー
私たちが取材した方は、もともと楢葉町に住んでいて被災して戻ってこられて、鳥小屋に昨年も参加したと伺いました。学校が同じだった人と一緒に鳥小屋ができ、毎年楽しみであるとおっしゃっていたので、これをきっかけに町の人との交流もありとても魅力のある行事であるなと思いました。
あなたも実はよく理解していないかも?原発事故と廃炉のこと
東京電力廃炉資料館は、福島第一原発事故の反省と教訓を生かし、廃炉に関する情報を発信する施設です。実際に原発を襲ったのと同程度の津波の想定が、震災前にはできていた事実などを伝えています。模型や映像が多く、とてもわかりやすいです。さらに、原発内での作業着を実際に着ることもできます。聞き慣れないカタカナ語が多く、実はその全容をあまり把握できていなかった事故や廃炉について理解することができました。
正しく知ることの大切さ
福島の復興、そして環境再生について、私たちは正しい認識を持っているでしょうか?正しい知識を発信し、地元の人にも安心して欲しい。その願いを込めて作られたのが「リプルンふくしま」です。
放射性物質に汚染された廃棄物は、10万㏃/kg以下であれば特定廃棄物埋立処分施設に埋め立てられます。その他にも、廃棄物の種類によって埋め立てられる場所などが違うなど、詳しく知ることができました。
また、「リプルンふくしま」の裏ではモニタリング体験もさせていただきました。
今回知ることが出来たこと、感じたことを正しく発信し、多くの人に情報と復興の様子が伝わるよう、私たちも出来ることからやっていきたいと感じました。