ボランティア体験レポート [楢葉町]
楢葉町 田植え体験
はじめに
こんにちは、私は東京理科大学の原田眞朋といいます。
東日本大震災から8年経過した町の現状を自分の目で確かめたく、環境省が実施しているボランティアに参加しました。
そこでは、地元との交流の一環として田植えの他にも廃炉資料館やJヴィレッジなど様々な場所に訪れたりするなどをとても貴重な体験ができました。
楢葉について
今回、事業で楢葉町という町に行きました。楢葉町といえば福島県の浜通りの中央より少し下に位置した小さな町で東日本大震災の町の北東端に東京電力福島第二原子力発電所の1-4号機が立地しており、最も震災の影響を受けた町ではないかと思います。
あれから復興を重ね、田んぼの上にあった緑色の防水シートで覆われている廃棄汚染物も少しずつ撤去されてきて、町の姿は震災前の状態に戻りつつあり綺麗な町並みになってきたと感じました。
田植え
楢葉町に到着したとき既に地元の人たちが準備をしていただいたおかげですぐに田植えを地元の人や環境省、学生ボランティアの皆さんと一緒に体験することができ、田植え機と手作業の両方をさせてもらいました。
手作業では田植え機より難しく足腰を少し痛めたりして大変でしたが、皆で田植えという共同作業をすることで田植えの楽しさや地元民の温かさに触れるなど、この町の魅力を知ることができました。
J-ヴィレッジ
震災があった当初、プロや日本代表チームの強化に繋がる優秀な選手を育成するための活動拠点として有名なJヴィレッジは休止を余儀なくされ天然芝のグラウンドに砂利を埋めて駐車場として利用したり、福島第1原発への入退管理施設として機能などがあり、復興の際、ここは重要な施設であったと思います。
7年4ヶ月の休止を経て再始動して数カ月後全天候型練習場オープン。翌年の4月にJヴィレッジ駅が開業され、着々と活気が戻ってく方のように感じました。
廃炉資料館
廃炉資料館には、原子力発電所事故の真実と、現在の状況に至るまでの経緯が展示されていました。そこでは原発事故の専門的な記録も残っており、いかに被害が甚大だったかを実感しました。
特に目を引いたのは「廃炉作業の現場」を映す巨大なスクリーンが壁となっている小部屋でした。本当に原子力発電所近辺に行ってきたのような迫力で、他の展示物も同じようにここでしか体験できないものばかりでした。
まとめ
今回の事業を通して、原発の恐ろしさとそれを乗り越えていく楢葉町の力強さを知ることができました。
実は以前楢葉町には来たことがあり、その頃と比べると活気を取り戻しつつあるように感じました。
といってもまだ震災の爪痕が一部残っており東日本大震災を想起させます。楢葉町から帰ったとしても福島のことを人に伝え、一人でも多くこの現状を知ってもらい復興の助けとなる人が増えてもらえることを切に願います。