ボランティア体験レポート [楢葉町]
楢葉町 おいでませ楢葉
はじめまして、東京理科大学理工学部の篠原正賢です。東日本大震災から8年たち、最近ではメディアに取り上げられることも少なくなりました。私は、学生ボランティアに参加して様々な方に取材をすることで、実際に聞かないとわからない福島の今を知ることができました。今回は特に私が現地で聞いてきた話を中心に、皆さんに福島の今を知ってもらいたいと思います。
伝えたいこと
まずこれを読んでいる皆さんにお伝えしたいのが、挫折して立ち止まった時には次のことに進みだすための切り替えが大事だということです。これは私が楢葉町で泊めていただいた、民泊先の青木さんのお言葉です。震災を経験したからこそこの言葉が出ると民泊先の青木さんはお話してくれました。震災によって生活が変わった人はたくさんいます。それでも自分の故郷に住みたいと思う強い気持ちから私達が学べることは多いはずです。
気持ちの変化
青木さんは、震災を経験することで体力の必要性を感じてサイクリングやランニング、自転車での山登りなど以前よりも積極的に運動をするようになったと話してくれました。地元の運動施設スカイアリーナも頻繁に利用しているそうです。つまり変化した生活の中で気持を切り替えているのです。つらいことに対して、自分のプラスになるようなことを見つけて生活を変化させていくことは容易ではありません。だからこそこの記事を読んでいる皆さんには気持ちを切り替えることの大切さを理解してほしいと思います。
町としての気持ち
楢葉町の復興にも変化があります。今までは、もともと住んでいた人たちに楢葉町へ帰ってきてもらうことを重視していました。しかしそれには限界があります。これからは、新しく楢葉町に住みたいと思う人たちを増やすことが大切だと考えています。J-VILLAGEの営業再開や楢葉スカイアリーナのオープン、道の駅ならはの営業再開など楢葉町の復興は確実に進んでいます。楢葉町に来たいと思う人を増やす試みこそ町全体での気持ちの変化といえるでしょう。
観光地ならは
先述したように、町にはスカイアリーナやJ-VILLAGEなどがありスポーツが盛んな町でした。さらに楢葉町では、観光客や移住してくれる人を増やすために様々な取り組みを行っています。平成28年8月には、楢葉町の盆踊りが復活しました。また、町内産のお米を使った「楢葉の風」という日本酒の販売をしています。町全体が一つになって、活性化という形で復興を進めているのです。
楢葉という町に行き
今回ボランティアに参加したことで私は多くのことを知ることができました。震災から8年たち、復興に対する興味が薄れているのは確かだと思います。でも、まだ規制されている地域があります。去年やっと再開できたお祭りだってあります。復興はまだ終わっていません。そして私たちにできることがまだまだあります。楢葉町を訪れて、町を観光するだけでも活性化につながります。再開したお祭りに参加することも町の活性化につながります。この記事を読んで復興に興味を持っていただけると、福島の今を知っていただけると幸いです。