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ボランティア体験レポート [楢葉町]

楢葉町 鳥小屋

写真:鳥小屋の様子

こんにちは。法政大学人間環境学部の中嶋祐介です。
私は今回大学で学習する項目の一つである地方の活性化について現地に行って考えるとともに、東日本大震災から復興に向けて歩んでいる様子を間近で感じるべく環境省の地域活性化事業 学生ボランティアに参加し、福島県楢葉町を訪問して、現地の方との交流や取材をさせていただきました。

楢葉町は福島県浜通りの中ほどに位置し、面積は約104平方km、人口は6,971人の(2019/1/1現在)小さな町です。多くの住民の方が、東日本大震災で避難指示が発令されたことにより、いわき市で避難生活を送っていたものの、現在は避難指示が解除され、これから徐々に震災前の賑わいを戻そうという過程にあるようです。
今回はその一環として行われた鳥小屋を取材させていただきました。

写真:インタビュー風景

実行委員長の伊藤さんにインタビュー

写真:参加の様子

3名で参加

鳥小屋について

楢葉町では古くから五穀豊穣・無病息災・家内安全などを祈願して「鳥小屋」と呼ばれる伝統行事が行われているようです。これは江戸時代から続く歴史ある伝統行事であり、東日本大震災を契機として活動を休止していたものの、今回8年ぶりに再開するに至りました。

実行委員長の伊藤さんによれば、鳥小屋は10人がかりで竹や茅(かや)を調達し、その中に御守などを入れて作られているとのことです。これらを燃やすことで生まれた巨大な炎を住民及び来訪者の皆さんで囲み、食事や餅を焼く活動を通して参加者同士の交流を図っています。

写真:竹の先に餅を付けて焼いてる様子

竹の先に餅を付けて焼きます

写真:御守

御守

写真:鳥小屋1

鳥小屋

写真:準備の様子

準備の様子

写真:集合写真

集合写真

町の魅力

町の魅力を取材したところほぼ全員が人のつながりを第一に挙げられました。
生まれてからずっと楢葉町に在住している方も多く、住民同士の絆の深さを感じることができました。
自分は当初、絆が深い故、他所の人間が入りづらい土壌があるのではないかと懸念していたのですが、実際には初めて楢葉に来た私のような人間も手厚くもてなしていただきました。
住民同士の絆が深いことは、すなわち閉鎖的ということを意味するわけではないということを、住民の皆さん自身が認められているように、自分自身もそのことを身をもって知ることができました。

加えて楢葉町では、米やさつまいもが有名で楢葉町のお米で作られたお酒もあるようです。

写真:鳥小屋2

鳥小屋

これからの課題

町に現存する問題として、多くの住民の方が若い人や子どもたちが少ないことを筆頭に挙げられました。

住民の皆さんの多くは震災後、しばらくいわき市への避難を余儀なくされていたそうですが、特に若い人に関しては現在もいわき市で継続して生活を送っている方も多いようです。

さらに楢葉町の住民の方が、いわき市の若い住民の方と十分な交流ができていない実態も教えていただきました。

青木教育長によれば雇用や定住先の確保が喫緊の課題ではあるものの、現在は十分に整備されてきており、それを今後どのようにPRしていくかが悩みの種であるとのことです。

写真:元気なおばあちゃん

元気なおばあちゃん

写真:青木教育長へのインタビュー

青木教育長へのインタビュー

まとめ

写真:交流会での挨拶の様子

交流会での挨拶

写真:民泊先の青木夫妻

民泊先の青木夫妻

今回初めて楢葉町の取材に行かせていただいたことによって、都会の生活で忘れかけていた人々の絆の大切さを再確認させられました。スマートフォンを介さない、直接の人々の交流でしか感じられない、人々の思いや温かさを感じることができたのは、とても良い機会だったと思います。一方で若い人が少ないことや、まだまだ復興の途上段階にあるといったような課題も、現地に行くことによってリアルに感じられました。

今回感じたことを自分の中にとどめておくのみならず、きちんと人に伝えていくことによって少しでも震災を振り返って、小さなことでも助けになってくれる人が増えるとありがたいと考えました。

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