震災、あれから11年、そしてこれから。(双葉町の取組)
11years after the Great East Japan Earthquake and the Future. (Projects in Futaba Town)
双葉町
FUTABA
双葉町は、福島県東部の鹿島灘に面し、東に太平洋、西には阿武隈山系をのぞむ海と山に抱かれた豊かな自然を誇る町。比較的温暖な気候で、冬は積雪が少なく、東北地方にありながらとても住みやすいのが特徴的です。
2011年3月11日 東日本大震災
双葉町では、津波で死者20名 、行方不明者1人という甚大な被害が発生。さらに東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、11年以上の長きにわたり、全町民が住み慣れた町からの避難を強いられることになりました。
また、福島の復興のために、苦渋の決断により中間貯蔵施設を受入れました。
震災前の双葉町
夏は盆踊り、冬には130年以上続くダルマ市など、町内各地区で発展・伝承されてきた伝統文化が色濃く残る双葉町。稲作を主体とした農業が中心だった町は、1967年からの原子力発電所の建設を契機に産業構造が大きく変化し、雇用は増大。町も大きく発展を遂げてきました。
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双葉町の名所
双葉海水浴場水質がよく快適な海水浴が楽しめるとして人気のスポット。環境省が認定する「にほんの水浴場55選、88選」や「快水浴場百選」に選ばれ多くの家族連れに人気だった
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双葉町の農産物
ホウレンソウ双葉町は浜通り特有の季節風「やませ」の影響により、夏が涼しい気候となっています。15℃から20℃が生育に適するホウレンソウの有機栽培が盛んでした。
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双葉町の行事
ダルマ市江戸時代から伝わる新春恒例の伝統行事。毎年1月の第2土・日曜日に長塚商店街を中心に開催。今年の運勢を占う巨大だるま引き合戦等も行われた
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双葉町の名産品
地酒「白冨士」江戸時代中期から、相馬公の許可を得て酒造りを行う。地元双葉町で栽培された良質米を原料に阿武隈山系からの流水を仕込み水とし、地酒として愛されてきた
引用元「双葉町東日本大震災記録誌」より作成
現在の双葉町
すべての住民の避難が続いていた双葉町で、2022年8月30日午前0時に双葉駅周辺の特定復興再生拠点の避難指示が解除。双葉町復興まちづくり計画(第三次)も策定され、 “町民一人一人の復興”と“町の復興”を基本理念に、双葉町の復興への歩みは加速しています
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新たな町の中心
双葉町新庁舎原発事故後、県内外を4度移転してきた役場機能が11年5か月ぶりに双葉町内に戻ってきました。必ずや復興を成し遂げるとの決意を新たに、職員が職務にまい進しています。
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新たな交流
双葉町産業交流センター(F-BICC)双葉町の復興をけん引する象徴として2020年にオープン。貸会議室や貸事務所のほか、フードコートやレストラン、土産物店があり、町民と来訪者と企業関係者をつなぐ交流拠点として賑わいをみせています。
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新たな取組み
伝承館地震、津波そして原子力災害という未曽有の複合災害について、福島で何が起き、どう向き合ってきたかを伝え、防災・減災に向けた教訓を国内外や未来へつないでまいります。
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新たな暮らし
駅西住宅JR双葉駅西側地区では、「双葉町の暮らしを取りもどすきっかけとなる場所」を目指して、住まいの場や、共用施設の整備を進めています。
双葉町のこれから
“町民一人一人の復興”と“町の復興”を目指して
双葉町では、「ふるさとへの帰還を果たし、魅力のある町の再興・町民一人一人の生活再建の実現」・「町民のきずなの維持」・「発展、ふるさとへの思いを繋ぐ」を基本目標に、未来に向けたプロジェクトを始動しています。